今回のテーマは宅地建物取引士資格試験。
宅地や建物を取引するときに必要って事?
宅建業関係の仕事には必置な資格だね。
詳しく調べてみよう。
宅地建物取引士資格試験とは
宅地建物取引業を営もうとする場合は、宅地建物取引業法(宅建業法)に基づき、国土交通大臣又は都道府県知事の免許を受ける必要があります。免許を受けるに当たり、事務所等の規模、業務内容等を考慮して、国土交通省令で定める数の成年者である専任の宅地建物取引士を置かなければならないとされています。その宅地建物取引士になるための試験が本試験になります。
宅地建物取引士の業務には、”宅建業法第35条に定める重要事項の説明”、”重要事項説明書への記名押印及び同第37条に定める書面(契約書等)への記名押印”という宅地建物取引士だけに認められた業務があり、宅地建物の取引には必置な資格と言えます。
宅地建物取引士は国家資格であり、試験に合格したのち都道府県知事に申請し、宅地建物取引士資格登録簿に登載されます。
登録の効力は登録した都道府県に限らず全国に及び、登録の削除を受けない限り一生有効です。
「気になる資格がみつかるサイト・資格Hacks」
URL:https://shikakuhacks.com/
受験するためには
受験資格
誰でも受験できます。
ここから令和4年度の試験概要を説明するよ。
スケジュールは6月3日に確定しました。
日時
毎年、10月の第3日曜日に実施される。
※ 令和2年度以降、コロナの影響で定員を上回った場合は10月と12月に分割して実施されている。
令和4年度:10月16日(日)13時から15時まで(2時間)
12月18日(日)13時から15時まで(2時間)
※ いずれの試験日も、 登録講習修了者は、13時10分から15時まで(1時間50分)
登録講習修了者とは、宅地建物取引業に従事している方のみが受講できる講習会の終了試験に合格し、本試験の一部(5問)の免除を受けた方の事。
当クラブは初心者さんにおすすめしてるので
以降は外して紹介するよ。
申込み場所
申込み場所は一般財団法人 不動産適正取引推進機構となっており、インターネット申込みと郵送申込みの2通りがある。
受験地は、原則として居住している都道府県の会場
※ 合格後、登録申請する都道府県
インターネット申込み:令和4年7月1日(金) 9時30分から令和4年7月19日(火) 21時59分まで
※ 原則として24時間利用可能です
郵送申込み及び試験案内配布期間:令和4年7月1日(金) から令和4年7月29日(火) まで
※ 顔写真のサイズはパスポート申請用サイズ
(縦4.5cm、横3.5cm、頭頂からあごまでが長さ3.2cm以上3.6cm以下のもの)
※ 消印が上記期間中、簡易書留郵便として郵便局の窓口で受付されたもの
スケジュールを作成したよ。
確認用に使ってね。
受験費用
受験費用:8,200円
試験内容
宅地建物取引士資格試験の基準や内容は、宅地建物取引業に関する実用的な知識を有し、その知識が下記の7科目の内容の概ね全般に及んでいるかどうかを判定することに基準を置いている。
- 土地の形質、地積、地目及び種別並びに建物の形質、構造及び種別に関すること。
- 土地及び建物についての権利及び権利の変動に関する法令に関すること。
- 土地及び建物についての法令上の制限に関すること。
- 宅地及び建物についての税に関する法令に関すること。
- 宅地及び建物の需給に関する法令及び実務に関すること。
- 宅地及び建物の価格の評定に関すること。
- 宅地建物取引業法及び同法の関係法令に関すること。
筆記試験で四肢択一式で出題数は50問。マークシート式の解答となる。
専用の業務があるし、
就職や転職に有利そう~
そうだね。
でも、内容範囲も広いし
合格率も低そうだね。
合格率
令和3年度の合格率は、10月・12月受験者数234,714人の中で合格者41,471人(17.7%)です。
実施年度 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 | 合格基準点 |
令和3年度 (12月試験) | 24,965名 | 3,892名 | 15.6% | 34/50 |
令和3年度 (10月試験) | 209,749名 | 37,579名 | 17.9% | 34/50 |
令和2年度 (12月試験) | 35,261名 | 4,610名 | 13.1% | 36/50 |
令和2年度 (10月試験) | 168,989名 | 29,728名 | 17.6% | 38/50 |
令和元年度 | 220,797名 | 37,481名 | 17.0% | 35/50 |
やっぱり低い・・・
独学は無理かな?
独学で合格した例も多いから
参考書を見てみよう。
勉強方法
宅地建物取引士資格試験の四肢択一式の50問のうち、”正解(不正解)はどれか?”という1つの正解(不正解)を選ぶだけではなく、”正解はいくつあるか?”というすべての正解を選ぶ問題もあります。
たくさんの知識をインプットして、正解の選択肢ばかりを覚えていても合格は難しいです。
おすすめの勉強方法は、過去問を繰り返し解いて、4つの選択肢のどこの何が正解(不正解)なのかを的確に解答できる”解答力”を身につけることです。
おすすめ本
おすすめ本は、「過去問宅建塾1巻~3巻」です。
今までの過去問を掲載しており、どこの何が正解(不正解)なのか詳細に解説している。
3冊とも厚みがあり気後れするが、各分野のポイントなる問題が多数載っており、”解答力”が身につけることができます。
2022年版 「過去問宅建塾〔1〕」 権利関係 [ 宅建学院 ] 価格:1,980円 |
2022年版 「過去問宅建塾〔2〕」 宅建業法 [ 宅建学院 ] 価格:1,980円 |
2022年版 「過去問宅建塾〔3〕」 法令上の制限その他の分野 [ 宅建学院 ] 価格:1,980円 |
勉強時間をたくさん確保できれば、合格の確率も高くなります。
過去問を繰り返し解く前に必要最低限の知識インプットすることで、より理解能力が上がります。
インプットの参考書としては、「みんなが欲しかったシリーズ」です。
こちらも分厚く気後れするが、図解やイラストを用いて解りやすく、初心者さんが戸惑う「法律用語」もかみ砕いた表現で解説されているので安心して学習できます。スマホ学習対応であり、スキマ時間に「一問一答 基本問題100問」ができるところもおすすめポイントです。
2022年度版 みんなが欲しかった! 宅建士の教科書 [ 滝澤 ななみ ] 価格:3,300円 |
2022年度版 みんなが欲しかった! 宅建士の問題集 本試験論点別 [ 滝澤 ななみ ] 価格:2,750円 |
宅地建物取引士資格試験は独学でも合格できる試験です。しかし、勉強時間はかなり必要になります。「法律用語」に苦しみ、書籍の解説だけではすぐに理解できないところも出てくるでしょう。独学に拘ってない方やそんなに時間を確保できない方は、講座や通信などですぐに聞ける環境を整えることも検討してみて下さい。
宅地建物取引士資格試験は教育訓練給付制度の指定されており、講座や通信を受講した際に受講費用の一部が支給されます。
合格したら
宅地建物取引士資格試験を合格したら、試験地の都道府県知事の登録を受ける必要があります。登録を受けるためには、2年以上の実務経験がない場合、”国土交通大臣の登録を受けた講習(登録実務講習)を受講し終了”しなければいけません。(登録を受けた場合、宅建士の資格登録簿に登載されます)
資格合格は一生有効だから
数年後でも登録申請できるよ。
でも、資格を使わない仕事をしている方も
登録までしておく事をおすすめするよ。
宅建業関係の仕事に就く場合は、登録した都道府県知事に5年有効の宅建士証の交付申請(合格した後、1年以上経過の場合、申請前6ヵ月以内の都道府県知事が指定する講習(法定講習)の受講が必要)をし、その宅建士証を手にして初めて宅地建物取引士(宅建士)として活躍できます。
合格した後の手続きって大変・・
当クラブで手続きを流れを図で作ってみたよ。
総評
当クラブでは、宅地建物取引士資格試験を ”転職・副職” に分類します。
宅地建物取引士資格試験は国家資格であり、不動産取引の際の必置資格です。
宅建業を営む会社では色んな規程はあるが、事務所の従業員人数5人に対し1人以上は宅地建物取引士資格を持っている必要があり、不足した場合2週間以内に補充しないと、罰金や業務停止処分等を受ける可能性があります。会社側は従業員に必ず持っていて欲しい資格と言えます。
宅建業関係の会社では資格手当を支給しているところも多い。現在、働いている方のスキルアップにもおすすめです。
大きな書店では、郵送申込み用書類が配布されています。(配布期間中)